たばこ休憩を取ると、生産性は低下するのか。「肩身せまいですね」、「なかなかやめられなくて」など、街の喫煙者から上がる不安の声。
 実は今、企業の中で、社内での喫煙を禁止する企業が増えていて、帝国データバンクが2017年9月、全国およそ1万社を調べたところ、その割合は2割以上に。
 αが訪れた、太陽生命保険では...。担当者は「フローリングとか壁とか張り替えて、執務室に変えています」と話した。2018年6月までに、本社や全国およそ150の支社などにあった喫煙スペースを廃止し、社内を完全禁煙にした。
 この措置を受け、禁煙した社員たちは、「1時間おきぐらいには(たばこ休憩に)行っていました。絶対、自分では無理だと思いました。最初、全くやめる気なかったです」、「たばこを吸いたくなった時に休憩していたので、メリハリがない状態だった。この時間に休憩しようと決めて、仕事に取り組むようになった」などと話した。

たばこ休憩をやめることで、仕事の生産性も上がったという。

 しかし、社内での喫煙禁止に、反対意見はなかったのか。太陽生命保険 人事部 給与厚生課・河野崇史さんは「各喫煙者が、思うことはあったと思う。(お客さまに)健康を提案するわれわれが、まずは健康になることが一番重要」と話した。
 アメリカでの研究によると、職場での喫煙により、社員1人あたり平均年間4,430ドル、およそ50万円の損失が出ているという。
 そのような調査結果が出る中、非喫煙者に配慮を見せる企業も。
 IT企業「ピアラ」では、2017年から、喫煙をしない社員を対象に、年6日の休み「スモ休」制度を導入。有休を取得することができる。
 非喫煙者の社員は「帰省するときに追加でお休みをいただいて、地元の友達と会ったり、あとは家族で過ごす時間を大切にしている」と話した。
 制度を導入した背景について、ピアラ経営企画室・金澤璃奈さんは「従業員から、喫煙者と非喫煙者の休憩時間に差があるのではないかという意見が(目安箱に)投稿されたのがきっかけになっています。喫煙者からの声として、堂々とたばこ休憩に行けるというのもありますし、非喫煙者からしても、年間6日間の有休はすごく大きいといいますか、平等感というのは、かなり皆さんから声が上がっている」と話した。

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 喫煙者を差別視し、吸っているだけで、公害をまき散らす汚物の様なものを見る目の中で、タバコ休憩しても、生産性が上がる訳もなく、逆にストレスを溜めて、その後の仕事に影響するだけの話だ。