福山通運は2月5日、2月9日に予定していた2016年3月期第3四半期の決算発表を3月上旬に延期すると発表した。
 連結子会社であるジェイロジスティクスの元取締役(福山通運執行役員)が、下請業者との取引において水増し請求を行わせ、着服していた不正行為の事実を確認したため。
 把握しているこの不正行為による概算額は、関連業者による着服も含め約6億円だが、今後の調査によっては変動する可能性もあるとしている。
 不正行為に関して、福山通運とジェイロジスティクスと利害関係のない公認会計士と弁護士を含めた内部調査組織を設置する。
 不正行為の業績に与える影響に関する調査には相応の時間を要し、監査法人の追加的監査手続きも必要となることから、調査組織による調査報告と監査法人による四半期レビュー報告書の受領は2016年3月期第3四半期報告書の提出期限である2016年2月15日に間に合わない見込み。

 福山通運が2月5日に発表した2014年3月期第3四半期決算によると、売上高1922億2400万円(前年同期比2.9%増)、営業利益98億9000万円(0.1%増)、経常利益105億600万円(1.6%減)、当期利益63億1000万円(26.7%増)となった。
運送事業は、売上高1694億3500万円(2.5%増)、営業利益88億5400万円(6.9%増)で、新規出店を通じてネットワーク網の拡大を図るとともに、一方では荷物の選別輸送の強化に努め、運賃収受率の向上を図った。
通期は、売上高2540億円(3.1%増)、営業利益120億円(1.2%減)、経常利益125億円(8.1%減)、当期利益73億円(68.8%増)を見込んでいる。