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(1)片面1層ディスクと片面2層ディスクの違い
DVD-Videoの特徴としては、片面1層と片面2層の2種類の記録方式があります。バックアップを行いたいDVD-Videoがどのタイプかを確認しておきましょう。
 
片面1層ディスク
データ記録容量は約4.7GB。表面はレーベル面になっているため記録はできない。記録型ディスクと同じ容量なので、丸ごとバックアップが可能。
片面2層ディスク
データ記録容量は最大で約8.5GB。表面はレーベル面になっているため記録はできない。DVD-Videoの多くがこのタイプのディスク。記録型メディアの容量は4.7GBなので、メディア1枚にバックアップを行うためには不要な部分をカットしたり、圧縮などをしなければならない。
他にも両面1層、両面2層というディスクもありますが、国内で使用されることは少ないです。通常は上記2種類のどれかだと思って下さい。
 
(2)記録型DVDメディアの種類とについて
記録型DVDのメディアは下記の6種類となります。DVD-Videoのバックアップを行う際には、主にDVD-R、DVD+Rが使われますが、価格の面や買いやすさという点ではDVD-Rの方が優れているようです。DVD-RW、DVD+RWは書き換えが可能なため、焼き→鑑賞→消去→焼き…というように繰り返し使えるので非常に便利。DVD-R/+Rに比べてメディア1枚の価格が高いのが欠点ですが、ライティングのテスト用としても使用できるので1枚は持っていると何かと重宝します。尚、RWメディアの再生に対応していない機器も存在しますので(PS2 SCPH-30000等)、RWメディアを使用する前にはご使用の機器がRWの再生に対応しているか確認しましょう。尚、DVD-RAMはファイルフォーマットの違いによりDVD-Videoのバックアップには不向きなので使われることはありません。

※メディアには「データ用」と「Video用」の2種類が販売されていますが、Video用は価格に「著作権料」が含まれているだけの違いなので、ディスク自体に違いはありません。PCで使用するのであればVideo用でも使用可能です。
 
DVD-R DVDフォーラム策定のライトワンスメディア。書き込み速度は最大8倍速。PCや家電DVDプレーヤーでの互換性が高く、メディアも低価格。
DVD-RW 再生互換性も良好なDVDフォーラム策定のリライタブルメディア。約1,000回の書き換えが可能。書き込み速度は最大で4倍速。
DVD+R DVD+RWアライアンス策定のライトワンスメディア。一部のDVDレコーダー等で再生できない場合もあるが、互換性は高い。16倍速書き込みのドライブも発売されるなど、高速化が進んでいる。
DVD+R DL 2004年5月に発売された片面2層記録に対応した新規格ディスク。書き込み可能な容量は約8.5GB。メディア1枚が高価で対応ドライブが必要。
DVD+RW 書き込み速度は最大で4倍速に対応。約1,000回の書き換えが可能。
DVD-RAM 約10万回の書き換えが可能で、FDやMO感覚で使用できる。家庭用DVDレコーダーでのシェアが高い。片面4.7GB、両面9.4GB、カートリッジ有/無のタイプがある。PCのデーター保存用としては耐久性、信頼性、ともにナンバーワンだが、ファイルフォーマットの違いによりDVD-Videoとの互換性はほとんどないため、DVD-Videoのバックアップには不向き
 
DVDフォーラム:東芝、松下、PIONEERなど多くのメーカーが参加しているDVD規格の策定団体。DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMの3種類の規格を認証している。
DVD+RWアライアンス:SONY、DELL、PHILIPS、リコー、ヤマハ等による任意団体。DVD+R、DVD+RWの2種類の規格がある。

(3)DVD-Videoのディレクトリ構造について
専門的な部分は省いて簡単に説明しますが、DVD-Videoは下記の規格通りにファイルが並んでいます。PS2やDVDプレーヤーなどの民生機では、この規格通りにファイルが並んでいないとDVD-Videoだと認識できないため再生することができません。また、ファイル名は大文字でなければなりません。
VIDEO_TS
┣ VIDEO_TS.IFO ディスク全体のコントロール情報
┣ VIDEO_TS.VOB タイトルメニューのデータ
┣ VIDEO_TS.BUP VIDEO_TS.IFOのバックアップファイル
┣ VTS_01_0.IFO タイトル1のコントロール情報
┣ VTS_01_0.VOB タイトル1のメニューデータ
┣ VTS_01_1.VOB タイトル1本体のデータ
┣ VTS_01_2.VOB タイトル1本体のデータ
┣ VTS_01_3.VOB タイトル1本体のデータ
┣ ・ ※1GB毎に区切られている
┣ ・  
┗ VTS_01_0.BUP VTS_01_0.IFOのバックアップファイル
     
AUDIO_TS    
┗ --------- 空フォルダ ※無い場合もある

DVDのバックアップを行うための環境について
DVD Shrink、DVD Decrypter等のツールを使用してDVDのバックアップを行うためには、下記の環境が必要です。
(1)Pentium 3 500MHz以上搭載のPC(Pentium 4/Athlon 64 推薦)
動画のエンコード、トランスコード(変換)に要する時間は主にCPUで大きく差が出ますので、Pentium 4クラスのCPUを搭載したマシンであればバックアップにかかる時間を短縮可能です。Pentium 3 500MHz程度のマシンでも大丈夫ですが、変換作業にかなりの時間がかかります(素材にもよりますが、1時間~2時間以上はかかる場合もあり)。また、変換中はCPUの負荷が100%に達するので、その間はパソコンで何もできない…ということになります(ネットやメール程度なら可能ですが)。まぁ、急がなければ旧型マシンでも十分かと思いますが、自作でバックアップ専用マシンを1台組むというのもひとつの方法だと思います。

尚、リッピングにかかる時間はドライブの読み出し速度に左右されるので、例え最新のCPUを搭載したマシンであったとしても、ドライブのDVD-Videoの読み出しが2倍速であれば、けっこうな時間がかかります。最近のドライブは静音性を高めるためにDVD-Videoの読み出しが2倍速に制限されている場合があるので(パイオニア DVR-A06-J等)、新規に記録型DVDドライブを購入する際にはそのあたりも調べてから購入されるとよいと思います。

(2)記録型DVDドライブ
DVDのバックアップを行うのですから当然といえば当然です(笑)。PC初心者の方でよくあるのが、CD-R/RW/DVDコンボドライブをご使用の方で「DVDに書き込みできません…」という症状?ですが、このタイプのドライブでは、DVDは読み込めますが、DVDにデータを記録することはできません。DVDに記録するためには、DVD-RやDVD+R等の記録型メディアに書き込みが可能なドライブが必要です。まずは、ご使用のパソコンの説明書やカタログ等を良く確認して下さい。

(3)ライティングソフト
ライティングソフトとは、CD-RやDVD-R等の記録型メディアに書き込みを行う際に使用するソフトウェアです。有名なソフトとしては、B's Recorder GOLD、Nero等があります。DVD Shrink、DVD2one等のバックアップツールにはライティングの機能はありませんので、DVDメディアにバックアップを行うためにはライティングソフトが別途必要となります。ちなみに、私はB's Recorder GOLD Ver7.20とNero6を併用しています。どちらもDVD-Video規格でのライティングに対応していますので、時と場合によって使い分けています。尚、古いバージョンB's Recorder GOLD(Ver.5.25以前)を使用すると、PS2や家電DVDプレーヤー等の民生機で再生できなくなりますので、出来る限り最新のバージョンを使用するようにしましょう。
※最近のメーカー製PCなら何らかのライティングソフトが付属しているはずなので、その場合はライティングソフトを別途購入する必要はありません。また、バッファローやアイ・オー・データ等のリテール版のドライブにも付属しています。

(4)大容量HDD(20GB以上推薦)
リッピングやDVDのバックアップを行う際には、一時的にではありますがDVDのデータをHDDに保存する必要があります。例えば、片面2層のDVDは約6~8GBの容量となりますが、単純に全てのファイルをリッピングしたとすると、ハードディスクにも同じ容量がコピーされることになります。 また、ライティングの際にイメージを作成して焼く場合や、メディアには焼かずにDAEMON Tools等の仮想ドライブツールを使用してISOイメージから再生する場合には、さらに多くの空き容量が必要です。容量が足りない場合は不要なファイルを削除するなりHDDを増設するなりしましょう。増設する場合は価格の面や入手のし易さを考えると160GB~300GB程度のものが良いと思います。省スペース型のPCやノートPC等でHDDの増設が不可能な場合は、USB2.0やIEEE1394接続の外付HDを購入すれば良いと思います。

尚、DVDのバックアップを行っていると、5~8GB近くのデータを作成したり削除したりという作業を繰り返すことになるので、適度にデフラグ(最適化)を行うようにしましょう。
 
(5)DVD再生ソフト
PCでDVD-Videoを再生するためのソフトですが、変換後の再生確認のためにも必要です。有名どころでは、WinDVDやPowerDVD等がありますが、メーカー製のPCを購入し、最初からDVDドライブが付いてきたという方は、何らかのソフトがインストールされていると思います。後付でドライブのみ購入された場合でもドライブに添付されている場合がほとんどです。

製品版以外でも、フリーの再生ソフトは沢山ありますが、DVD-VideoやMpeg-2をパソコンで見るためには再生ソフトの他にMpeg-2のCODEC(コーデック)が必要です。コーデックは無料では配布されていませんので、PowerDVD等の製品版を購入するなりしてインストールすれば、コーデックも自動的にインストールされます。※HDに保存したDVD-Videoを再生する場合はこちらをご覧下さい。
 
とりあえず最低限必要な機器等は上記の通りですが、なるべく高速なCPUを搭載したPCを使用し、HDDは100GB以上の大容量タイプ、メモリは最低でも512MBは欲しい所です。さらに、動画の編集(TV番組をキャプチャ→チャプタ・メニュー作成→DVD VIDEO規格にオーサリング)等をする場合はPentium 4 クラスの環境でないとちょっと厳しいかもしれません(快適に行えるか、という意味で)。

DVD バックアップ・コピーガイド